現在、勤務医の平均年収は1,200万円以上と言われています。一方、国税庁によるとサラリーマンの平均年収は400万円前後ですから、医師の皆さんが高給取りであることは間違いありません。
しかしながら、医療を取り巻く環境はいま大きな転換期を迎えています。
日本の高齢化率が上昇し続けていることは周知の通り。
内閣府の推計によると、高齢化率は2035年に33.4%、2060年には39.9%まで高まります。
それに伴って、2025年度には日本の医療費は52.3兆円まで増大する見込みです。
このまま医療費の増大が続けば、現役世代が支えている保険制度の見直しは必至。医療制度の抜本的改革は今後確実に起こるでしょう。
そうなれば医療コストの削減が推し進められ、医師の収入への影響も十分に考えられます。この先の収入増はもちろん、これまでの収入を維持することも難しくなるかも知れません。
収入に不安を感じる医師が取り得る選択肢は?
小さい頃から最難関の受験を勝ち抜き、医師国家試験にも合格。さらに入職後は、寝る間も惜しんで患者を救うことに専念している・・・。それにもかかわらず、「収入が少ない……」と不安や不満を抱いているドクターの皆さんが、今後のキャリア・将来設計を行う上で取り得る選択肢は主に次のようなものでしょう。
・転職
・フリーランス化
・開業
しかし、様々な条件が重ならなければ転職で給料を増やすことはできませんし、勤務医としての将来への不安は継続します。フリーランスになるためには専門性を磨く必要がありますし、開業には多額の資金が必要なことは常識です。
「転職とまではいかなくても、転科なら・・・」と考えるドクターもいます。たしかに、専門とする診療科によって、肉体的・精神的な過酷さは違うようです。しかし、再度初めから経験を積まなければならず、転職と比較してもそのハードルは決して低くありません。
どの選択肢を取るにしても、いますぐ大胆に動くというのは得策ではないでしょう。
まずは勤務医を続けながら、開業も見据えた確固たる基盤づくり、資産形成ができるかどうかが将来の安定を左右すると言えそうです。
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どのような人生を歩むかは人それぞれです。
これまで「医師としての責任を果たして当たり前」の一心で仕事に邁進し、広い視野で将来を捉えたことがなかったという方は、ここで一度立ち止まり「どんな人生を歩みたいのか」を考えてみてはいかがでしょうか。