
こんにちは!フリーランス整形外科医の「おると」です!
医師のキャリアについてフリーランス医師のおるとが語る本連載、第3回は医師の転職をテーマにお届けします。
しばらく働いていると、誰でも少しくらいは不満が出てくるでしょうが、場合によっては転職を考えた方がいいかも知れません。そこで今回は「どういう場合に転職を検討すべきか?」 を解説してみようと思います。
待遇への不満や生活環境の変化が転職の理由に
医師が転職を考える理由は非常に多岐にわたります。ここでは、おるとが思い付くものを簡単にまとめてみます。
医師としての待遇に関する不満
・給与が安い
・時間・休みが欲しい
労働環境に対する不満
・医局に所属するのに疲れた
・ほかの医者が辞めてしまい、負担が増えた
・全体の診療方針が自分の考えと異なる
・資格の取得や維持ができない
・経験を積みたいが症例数が少ない
・施設や設備が古く使い勝手が悪い
・上司・同僚・コメディカルとの人間関係が悪い
・いまの自分の専門科から転科したい
生活環境の変化
・結婚や出産に伴い引っ越ししなければならない
・育児のために時間が欲しい
・子供の教育のため引っ越ししたい
・親の介護のため時間が欲しい
心身の不調
・仕事でメンタルがやられて、鬱になってしまった
・急に病気になり働けない
その他
・知人や友人に誘われたところに行きたい
・とくに理由はない
一般的には上記のような理由が考えられるのではないでしょうか。皆さんは該当するものがありましたか? もしも該当するものがあったなら、一度転職サイトを眺めてみることをオススメします。
転職サイトをボーッと眺めてみる
まずは医師転職サイトの求人案件をボーッと眺めるだけでも、価値があると思います。
求人サイトをとりあえず眺める目的は、自分の現在の勤務先の労働条件と一般的な求人案件を比較することです。自分の勤務先の方が一般的な求人よりも条件が良ければ、「まぁ不満はあるけど、条件は良いから許すか……。」となるでしょう。
しかし、自分の労働条件が一般的な水準以下であった場合、転職を考えるきっかけになるかも知れません。
自分の不満を客観的に観察する方法
また、人によっては複数の不満を抱えている場合もあるでしょう。
とてもつもなく大きな不満を1つだけ抱えている場合は、その問題を解消すればいいだけですから、転職することで対応可能です。
しかし不満が複数あり、なおかつ1つひとつの不満がさほど大きくない場合は「もしかして転職しなくても頑張れるのでは?」などと考えてしまうケースも少なくないはずです。
しかし転職活動をしてみると、現在の環境と比べて待遇が改善する場合も意外と多いものです。
そこでまず複数の不満を持つ人にぜひ試していただきたいのは、「不満を箇条書きにして書き出す」という作業です。
そして書き出した不満に対して、不満の大きい順に番号を付けてみましょう!不満を書き出して序列をつけることにより、現在自分が持っている不満をかなり客観的に観察できるのです。
書き出した不満を解消する転職を
順番を付けた自分の不満は、次の職場を探す際にも利用できます。
医師転職サイトを利用する場合は、専任のエージェントが医師につくことが多いのは皆さんもご存知でしょう。
この専任エージェントが自分の職探しを代わりにやってくれることになりますので、現在の不満を上手く伝えられれば、エージェントが探してくる次の職場は、自分の不満を解消してくれるものとなりやすいのです。
エージェントにとっても、クライアントの課題が分かっている方が圧倒的に仕事がしやすいのは想像に難くありませんよね?
まとめ
今回は、自分の悩みと向き合って転職するべきか否かの評価方法について書いてみました。
ただし、不満はあってもそれ以上にそこに残るべき理由(症例や専門医、学位など)がある場合は、よく考えてから行動するようにしましょう。
今後も医師の様々な働き方や退職、転職にまつわる話をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
また、さらに詳細が気になる方は、おるとのブログ「フリドク」も読んでみてくださいね! 医師の転職・バイト・フリーランス・おすすめ医師転職サイトについて、かなりまとめています!
それではまた、次回の連載もお楽しみに!