~研修医の事例に学ぶ~ 多忙な医師の資産運用

~研修医の事例に学ぶ~ 多忙な医師の資産運用

読者の皆さんは、銀行預金にもリスクがあると考えたことはありますか?

仮に天災が発生し、ハイパーインフレが起きた場合、貨幣価値はあっという間に半分以下にもなり得ます。さらに現在、政府はインフレをめざす金融政策を採っていますから、「普通に働いて貯金していれば老後は安心」という常識を、一度疑ってみる必要がありそうです。

「貯金=安心」ではないのであれば、多忙な医師は具体的にどのような資産管理・運用を行うべきでしょうか。とある若手研修医の事例を読み進めながら、一緒に考えてみましょう。

銀行預金はリスク資産である

「現金こそもっとも安全な資産。普通に働いて貯金をしていれば大丈夫。」そう信じていた研修医1年目の9月。ネットサーフィン中、偶然目にした動画をきっかけに、私は考えを改めました。

額面上は減らなくても、インフレによって同じ金額で買えるものが減れば生活水準は下がる。さらに、天災などによってハイパーインフレが起これば、貨幣の価値が半分以下になる事もあり得るという銀行預金のリスクについて述べた動画です。

これを観て自分の金銭的な人生設計に自信がなくなり、なんとかリスクを分散させて、老後に安定した生活を保証するような方法を見つけるべく、投資の勉強を始めたのです。

初期研修医に適した資産運用

初期研修医は診療バイトが禁止されており、本業以外の労働による資産アップはほとんど見込めません。

そのため、無駄な消費をなるべく減らし、浮いたお金を資産運用に回すのが基本となりますが、年間給与所得はおよそ600万円。生活資金なども考えると、リスクを大きく許容することは厳しいです。

そのため比較的低リスクながらも、投資の世界に身をおいてしっかり知識をつけていけるような資産運用が望ましいと考え、以下の投資を行なっています。

① 積み立てNISA

これは年間40万円まで、国が選定した銘柄に対して非課税で投資できるインデックス投資制度のことです。理論上は、長期投資を適切に行えば、損をする確率は低いと言われています。

もちろん元本割れの可能性もありますが、すべての資産を日本円として銀行に預け入れておくよりもリスクを分散できると考え、年間40万円満額を米国株式に積み立てています。

② 個人型確定拠出年金(ideco)

こちらは掛け金すべてが所得控除の対象となり、運用で得た利益が非課税になるという個人型の年金制度です。雇用形態などによって掛金の額が変わってきますが、多くの人は毎月最大2万3,000円を積み立てることができます。

60歳まで一部の例外を除いて受け取れないというデメリットはありますが、税率が30~40%程度になる多くの勤務医にとって、毎年10万円程度の節税が見込めるこの制度はマストだと考えています。こちらは長期間引き出すことができないため、さらにリスクを分散させるべく、全世界株式に対して投資をしています。

③ 株主優待目的の国内固有銘柄投資

コロナショックにより、優良な株主優待を提供する国内株の多くが価格を落としていたため、数銘柄購入しました。

買い物で使える10%割引株主優待カードやカタログギフトなど優待目的の購入のため、売却するつもりはありません。四季報の読み方や固有銘柄との付き合い方を学ぶことができるため、入り口としてはぴったりなのではないでしょうか。

医師投資スタイルの最適解を求めて

これら3つに共通していることは、日々の株価チェックをしなくていいということです。

まだまだ若手である私は、医師としての成長が最重要課題であるため、資産形成に時間を割くことができません。勤務中に株価チェックなんてことは許されませんから、投資と程よい距離感で付き合うことができるこれらの資産運用法こそが、若手医師には向いていると考えています。

まだまだ投資初心者ですが、各部門の専門家や運用に興味がある医師が集まるここBecauseで、医師に向いている資産運用を学んでいきたいと考えています。

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