第3回「時間がない」のはホント?

第3回「時間がない」のはホント?

皆さんいかがお過ごしでしょうか。コロナウイルスが蔓延する中、世界的に在宅ワークが中心になりつつある今日この頃ですが、ほとんどの医師にとってはとくに変化はないかと思います。

しかし、医師という職業は激務続きで過酷な面もあります。とくにコロナウイルス患者への対応をしている医師は精神的にも疲労しやすい状況かと思います。看護師が疲弊して辞めてしまうという事例も実際に発生しています。

さて、今回のテーマは「時間管理」です。時間は誰にでも平等に与えられた資産ですが、「忙しい」「時間がない」が口癖になり、趣味や遊び、勉強などができていない人は少なくありません。

しかし、一度は聞いたことがあるかも知れませんが、「時間とは作るもの」です。

時間を作る方法は基本的に①無駄な時間を減らす②効率を上げる—の2通りですが、これらを組み合わせることでかなりの時間的余裕ができます。

僕は数多の関連書籍を読破し、自分で実践して効果を実感していますのでこちらは有用な記事になると思います。ぜひ読んでいますぐ試してみてください!明日から人生が好転することに間違いありません!

時間がない人ほど時間の使い方を知らない

ハッキリ言います。時間はあります!

僕から言わせてみれば、時間がないと言っている人ほど時間の使い方を知りません。時間は人類皆に平等に与えられたものです。平等に与えられたものを最大限に活用するのが勝ち組への第一歩です。

早速ですが、どうすれば時間を確保できるのか考えていきましょう。「これは絶対外せない!」というものを3つピックアップしました。この3つさえ覚えていただければ、もう読むのは止めてもらっても構いません(笑)っていうくらい大事ですので、しっかり覚えてください。

①良質な睡眠時間を確保する(約6時間前後)
②朝の時間に絶対的な価値を置く
③定期的な運動をする

さて、皆さんはいくつ実践できているでしょうか?

特別な時間管理やメモの技術とか、そういうのは後の話です。実際これら3つを実践するだけで数時間単位の時間が確保できると思います。

ほかには、お金をかけるだけで時間短縮につながるものもあります。

代表的なものは乾燥機付き洗濯機。洗濯物を干す時間って、ホントに無駄だと思います(笑)。乾燥機付き洗濯機なら、ホコリまでしっかり吸い取ってくれてよりキレイにもなるため、ホントにオススメです。仕事から帰ってくると、新品なんじゃないかってくらいフカフカの衣類に戻っています。お金の面以外にデメリットが見つからず、もはや使わない意味が分かりません。

ほかにもたくさんこういった時間短縮術はあるのですが、ここで述べると長くなってしまいますので割愛します。もうちょっと詳しく知りたい方はYouTubeで「マコなり社長」の「人生の無駄をなくす最強アイテム10選」を観てください。めっちゃ有用です!

自分を高める時間の使い方を心がける

上記の①〜③を心がけることで効率が何倍も上がり、結果的にいつもより圧倒的に短い時間でタスクが終了していきます。

それぞれにオススメの本も載せるので、ぜひ一度目を通してみてください。ここで紹介する本は、基本的にエビデンスに基づいて語られているので信頼性は高いです!医師なら誰しも「エビデンス」って言葉には敏感ですからね(笑)。読むのが嫌いな人は「はじめに」だけでも十分価値があるので読んでみてください。

①良質な睡眠時間を確保する(約6時間前後)

皆さんは普段どれくらいの睡眠時間を確保していますか? 睡眠不足は集中力の低下に繋がります。自殺行為だと思った方がいいレベルです。

睡眠がもたらす効果は「疲労の回復や損傷してしまった神経細胞の補強」と「記憶の定着」です。医師の仕事をする上で効率良く記憶していくことは重要です。つまり、十分な睡眠時間は医師にとって必要不可欠なのです。

一体どれくらい睡眠を摂ればいいのかというと、一般的には最低でも6時間の睡眠が必要とされています。カリフォルニア大学の研究では、必要とする睡眠時間は遺伝子によって決まっていると報告されていますが、まずは6時間を基準とし、自分の生産性がもっとも高くなる睡眠時間を見つけていくのがいいでしょう。

とは言え、当直の日は十分な睡眠が確保できないですよね。

私の場合、明らかに寝不足だと感じるときは15分ほどの昼寝をすることで解消しています。昼寝の効果ややり方について詳しく知りたい方は「自分を操る超集中力/メンタリストDaiGo」に記載がありますのでそちらをお読み下さい。

☆オススメ本
「スタンフォード式 最高の睡眠/西野精治」
「自分を操る超集中力/メンタリストDaiGo」

②朝の時間に絶対的な価値を置く

良質な睡眠が確保できたら次は朝の時間に絶対的な価値を置いてみましょう!

朝は脳のゴールデンタイムです! ツムツムで言えばフィーバー状態です! なんとしてでもこの時間を確保できるように努力すべきです! 先ほど述べた乾燥機付き洗濯機などはここで大いに役立ちます。朝の1分は夜の10分くらいの価値があると思いましょう。

朝は作業効率が圧倒的に高く、どんどん作業が進みます。

とにかく、やりたいことや終わらせなくてはならないことはこの時間に済ませましょう! その分、作業効率の落ちやすい午後には時間のゆとりが持てます。夜にタスクを残すのはやむを得ない理由がある場合を除き、ホントに避けるべきです。

私は23時に寝て朝5時に起きる生活が習慣になっています。夜は頭を使わなくてもできる、自分の好きなことに時間をあてるのがいいでしょう。

☆オススメ本
「神・時間術/樺沢紫苑」
「自分を操る超集中力/メンタリストDaiGo」

③定期的な運動をする

声を大にして言います。運動をしない理由は1つもありません。それくらい重要です!

効率を高めるには、脳の能力を上げる必要がありますよね。そう、その方法こそが運動です!私は毎日、朝の20分ランニングと夜の筋トレを欠かさず行っています。

まずは週1回でも始めてみることが大事です。集中力やヤル気のアップ、疲労軽減、ストレス軽減など、絶大な効果を実感できるでしょう。運動した後は脳内にドーパミンやセロトニン、エンドルフィンなどといったホルモンがたくさん分泌されるため、めちゃくちゃ集中できるのです。

この状態を簡単に体験できる方法が実はもう1つあります。サウナです。サウナ→水風呂→外気浴を1セットとし、これを3回行ってから何かタスクをしてみると、ビックリするほど集中できます!まずは、騙されたと思ってサウナに行ってみてください。

もっと短時間で効率良く、運動による効果を実感したい方は、「HIIT」という短時間高強度運動を取り入れてみてはいかがでしょうか? 今回は詳しく解説しませんが、興味がある方は調べてみて下さい。

☆オススメ本
「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方/ジョンJ.レイティ」
「筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由/Testosterone」
「医者が教えるサウナの教科書―ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?/加藤容崇」

まとめ

今回は時間管理術の基本を解説しました。

改めて1日の行動を振り返ってみると無駄なことに時間を浪費していることに気づいたのではないでしょうか?

効率化はいわば自分の健康を高めることと同じです。

医師は睡眠不足や運動不足、不規則な食生活に陥りがちです。そんな状態では、説得力のある診察もできません。反対に、見た目が元気で健康そうな医師のもとには、患者さんも集まってくるものです。

最後に強調して言いたいことは、自分の時間をしっかりと確保することです。ゴルフでも映画鑑賞でも資格の勉強でも、何でも構いません。自分磨きのために時間を投資すると予想以上のリターンが得られることを覚えておきましょう。

①良質な睡眠時間を確保する(約6時間前後)
②朝の時間に絶対的な価値を置く
③定期的な運動をする

繰り返しになりますが、自分磨きの時間を確保するために最低限この3つだけは意識してください。いままでと違う自分に変われるはずです。

それでは、今回はこの辺で!

この記事を書いた人

秋山 貴志(あきやま・たかし)

2人の子供(1歳と3歳)と妻との4人暮らし。現在、内科医として勤務する傍ら、育児にも奮闘中。毎日妻に怒られている。趣味は筋トレとランニング、釣り。最近ハマっていることは、子供たちと出かけて自然に触れあうこと。医師の皆さんに興味を持っていただける『ドクターあるある』を配信していきたいと思っています。宜しくお願いいたします。

 

 

\職場での悩みをBecauseで相談してみませんか?/
掲示板はこちら

新着情報を受け取れるメルマガ登録はこちら

RECOMMEND

おすすめ記事

2020.09.23

ドクターの生き方ではなく、私の生き方を

現在、勤務医の平均年収は1,200万円以上と言われています。一方、国税庁によるとサラリーマンの平均年収は400万円前後ですから、…

2020.10.09

医師にとって住宅購入の適正価格は?

医師がマイホーム購入を考えるとき、どんな物件を選ぶべきでしょうか。 「購入可能な価格帯は?」「都心で買える?」「月々の住宅ローン…

2020.09.15

憧れの早期退職にはどれほどの資金が必要か

ライフスタイルに合わせて働き方を構築していく「働き方改革」の時代に、リタイアのタイミングも自由に決めたいという風潮が高まっていま…

RECOMMEND

おすすめ記事

2020.09.23

ドクターの生き方ではなく、私の生き方を

現在、勤務医の平均年収は1,200万円以上と言われています。一方、国税庁によるとサラリーマンの平均年収は400万円前後ですから、…

2020.10.09

医師にとって住宅購入の適正価格は?

医師がマイホーム購入を考えるとき、どんな物件を選ぶべきでしょうか。 「購入可能な価格帯は?」「都心で買える?」「月々の住宅ローン…

2020.09.15

憧れの早期退職にはどれほどの資金が必要か

ライフスタイルに合わせて働き方を構築していく「働き方改革」の時代に、リタイアのタイミングも自由に決めたいという風潮が高まっていま…