こんにちは!フリーランス整形外科医の「おると」と申します!
このたびBecauseにて、「医師のキャリア」をテーマに連載を担当させていただくこととなりました。
初回は簡単に、僕の自己紹介をしていこうと思います。
初期研修を経て整形外科医になることを決意
僕の学生時代は、とにかく部活ばかり。寝ても覚めても音楽のことばかり考え、気付いたら医師免許を取得していた……という感じです。
大学病院での初期研修を経て「手術で直接的に患者を治療したい」という想いが強くなりました。元々は運動部に所属していたこともあり、運動器やスポーツ医学に関心がありました。骨折や変性によって落ちた機能を手術などで回復させられる点に興味を惹かれ、やがて整形外科医を志すようになったのです。
そのまま同大学の整形外科の医局に入り、後期研修では大学や地方の中小病院で勤務しました。さらに、専門性の高い複数の医療機関への国内留学などで経験を積みましたが、将来のキャリアについて考えた結果、医局を退くという選択肢を取りました。
退局後はフリーランスの医師として働きながら、主にTwitterで医療知識の配信を行うほか、医師向けの転職アドバイス、さまざまな媒体で医師のキャリアにまつわる執筆や講演、webコラムなどで記事の医療監修などをしております。
病院勤務では開業に必要な勉強ができないと悟った
そもそもなぜ、僕はフリーランスという得体の知れない働き方を選択したのでしょうか?
理由は大きく分けると2つあります。
1つ目は「自分の長期的な将来設計に有用である」という点です。
かつては勤務医として身を削って働いていた僕ですが、いずれはクリニックを経営したいと考えていました。将来設計について考えるうちに、「これから手術や病棟管理の経験や知識は必要なくなる」「このまま病院で勤務していても開業に必要な知識やノウハウの勉強はできない」と悟り、医局を退くことにしたのです。
そんなときに、フリーランスという働き方に出会いました。
運良くフリーランスに転向した先輩医師から話を聞くことができ、OBで開業医の先生にも面倒を見ていただいたおかげで新たな世界に触れ、「僕は勤務医にこだわらなくてもいいんだ」と考えるようになりました。むしろ、複数の医療機関で勤務できるフリーランスの方が、医療や経営について学ぶには好都合でした。
フリーランスを選択したもう1つの理由として、「ワークライフバランスの充実を図りやすい」ことが挙げられます。
フリーランスは働き方をある程度は自分で調節できるため、無理のない生活を実現するのにうってつけです。休暇を作って旅行をしたり副業したりすることは、医業においての息抜きにもなっています。
働き方をすべて自分で選べることが最大のメリット
最近では色々な業界でフリーランスが活躍するようになってきています。
我々の医療業界でも10年前くらいからジワジワとフリーランス医師というものが現れてきました。現在では麻酔科などを筆頭にその数は増加傾向にありますが、まだまだ全体数としては多くありません。
フリーランスという働き方は、簡単にまとめると「医局や病院に常勤として所属せず、個人契約を行って働く医師」ということになります。つまり、基本的には非常勤勤務を敷き詰め、場合によってはスポットバイトなども活用し、勤務体系を組むことになります。
勤務日数や時間帯、所得、業務内容など、働き方のすべてを自分で選べることが最大のメリットです。
その代わり、解雇のリスクやトラブル発生時に誰も守ってくれないというデメリットもあります。しかし、それを補ってもなお魅力的であると言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は簡単に自己紹介をさせていただきました。
今後は私の経験から、医師のキャリアの考え方について有益な情報を発信したいと思いますので、よろしくお願いいたします!
次回はより具体的に「フリーランスになる方法は?」をお送りします。
記事中では実際に、フリーランス医師の生活について一例を提示しますが、もし「次回まで待てない!」という方がいらっしゃれば、フリーランスや医師の転職について詳細にまとめている僕のブログ、「フリドク」もチェックしてみてくださいね!